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【五声・七声】
「ドレミファソラシド」(階名)に当たるものとしては、「五声(ごせい)」があります。「宮(きゅう
)」「商(しょう )」「角(かく)」「徴(ち)」「羽(う)」の5つで、これに「変宮」と「変徴」、あるいは「嬰商」と「嬰羽」の2音を加えたものを「七声(しちせい)」といいます。「変」は「♭」を、「嬰」は「♯」を意味します。これを十二律に当てはめて、さまざまな音階を得ます。
「五声・七声」が洋楽の「ドレミ」と違うのは、「宮」「商」などの言葉を唱えてメロディーを歌ったりしないことです。音階を定めるためにのみ使います。
古代中国では、「七声」を十二律に当てはめて、理論上、84もの調を作っていました。唐の時代に伝来して日本の雅楽の元になった「燕楽(えんがく)」には、このうち28調が用いられていました。
日本には12の調子が伝わりましたが、その後、六つの調子(六調子)に整理され、今日に至っています。
【呂旋・律旋】
洋楽の長音階、短音階に当たるものです。「呂旋(りょせん)」は長音階、「律旋(りつせん)」は短音階に相当します。唐楽(中国経由で伝わった楽曲)の六調子のうち、「壱越調(いちこつちょう)」「双調(そうじょう)」「太食調(たいしきちょう)」は呂旋、「平調(ひょうじょう)」「黄鐘調(おうしきちょう)」「盤渉調(ばんしきちょう)」は律旋に属します。
これは蛇足ですが、「ろれつが回らない」という慣用句は、呂と律を吹き分けられない様を指していたのが、転じて現在の意味に用いられるようになったといわれています。
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