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春になりました。雅楽の曲にも春にちなんだものがあります。例えば、春庭花とか春鶯囀とかです。今回は、春鶯囀について解説してみます。 唐の高宗(649〜683)が、あるとき鶯の声を聞き、楽工白明達に命じてその声を模して楽を作らせ、「春鶯囀」と名付けたといわれます。わが国では、内教坊の軟舞で、舞女十人袖をつらねて舞ったという故事もあります。また、承和十四年(847)に、尾張連浜主は百余歳でこの舞を舞ったともいわれます。 この曲は、数少ない全曲伝承四箇大曲の一つです。大曲ですから、当然六人舞になります。曲の構成は、初めに壱越調調子を演奏し、その後、遊声(ゆうせい)・序・颯踏 ・入破・鳥声(てっしょう)・急声(きっしょう)という一具です。 非常に長い間舞いますから、舞手がかなり上手くないと舞切れません。また、この舞独特の舞振りもあり、舞の早さと曲のテンポがいろいろと変わり、難しい舞でもあります。 この舞の装束は、左方襲装束で、一番上の袍は諸肩ぬぎで、腰に巻きます。頭には、この舞独特の鳥甲をかぶります。甲には紋金具が付いていません。また、脚には左方踏懸を付けます。
(by きっさん) |
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